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男子高校生、はじめての Episode10~星めぐる十年の恋~ネタバレあり編

十倉大翔さん、お誕生日おめでとうございます!

何かしたいけど私に何ができるんだ?と考えたときに下書きで眠ってる記事を出すことくらいだな……と思ったので書いてます。ネタバレあり編ということで、ストーリーについてガッツリ触れるし主観と私情が詰まっていますのであしからず!!!以下あらすじです。

放課後、屋上で天文観測会の準備をしている家史。そこへ突然、恋人の大翔がやってきた。
いつもは甘く優しくお姫様のように家史を扱う大翔だが、
「隠しごとをしているだろう」と今までにない不機嫌さで家史を問いただす。
ある理由から、その問いを否定しきれない家史。
そんな態度に業を煮やした大翔は、家史の腕をネクタイで拘束しはじめて……。
「おまえが素直になってくれるのを、俺はずっと待ってた」
恋人としてそばで過ごした、これまでの十年間。家史が大翔に隠していた想いとは ――?

男子高校生、はじめての Episode10~星めぐる十年の恋~

十倉大翔(森川智之)×鴻崎家史(寺島拓篤

 

このあらすじにある「隠しごと」について、大翔は家に置いてあった家史宛てのポストカードを見て、浮気を隠しているんだ、と職場まで飛んできます。しかしそれは勘違いで、実際は家史が顧問を務める天文部の部長からのお礼でした。それなら家史の隠していることって何、と問い詰められ、家史は10年間隠し続けていたことを打ち明ける、というのがトラック1のおおまかな流れです。

 

ここで、高校時代に起こった事故が大きく関わってきます。当時登山部に所属していた大翔は、家史に「星空の写真を撮ってきてほしい」と頼まれます。そこで大翔は写真を撮ろうと夜中にテントを抜け出すのですが、不注意で足を滑らせて骨折してしまいます。その後、責任を感じた家史は大翔のリハビリに付き合い、1年続いたリハビリの最終日に大翔から告白します*1。このときに家史は「10年間事故のことについて話さない」という条件をつけて付き合うのですが、この条件をつけた理由が家史にとっての「隠しごと」でした。

事故をきっかけにして、大翔は将来の夢だった登山家とは別の道へ進み、登山もほとんどしないようになります。それについて家史は責任を感じつつも、もう怪我をさせないで済むことを嬉しく思っていました。大翔の大事なものを奪ってしまったのに、登山をやめたことを喜んでいる、こんな最低なところを知られたら愛想を尽かされてしまう、と考えた結果の「事故について話さないという条件」だと打ち明けますが……こんなん愛じゃんね!?!?

大翔はこれに対して愛ゆえだと分かったようなことを言いますが、家史はどうしてそうなる!?と理解できていない様子。本当に可愛い。

 

家史は滅多に自分の家に帰らないくらいほとんどの時間を大翔の家で過ごしていますが、大翔が何度お金の無駄だと言おうと自分の家を解約しません。その理由として「万一のときに戻る場所がいる」と話します。本音を知られたら振られてしまうから、自分の弱みを隠すための条件をつけてまで好きな人と付き合ったのに、ずっと別れたときのことを考えているんですね。

自分は最低な人間でこういう弱みがあるから付き合うにはふさわしくない、と断るのではなくて、自分の弱みを隠して、いつか全部知られて愛想を尽かされてしまうときが来ることを分かっていても大翔と一緒にいたくて、一緒にいることを選んだ家史がいじらしくて大好きです。

公式サイトのプロフィールページでは「僕よりもふさわしい人がいるんじゃないかと思ってしまう」と不安をこぼしています。でも、だからといって自分から別れを切り出すこともできずに、いつかのときのために逃げ道だけは用意しているような、そういう人間味のあるところが愛おしくてたまりません。

 

大翔のいちばん大事なもの=登山を自分が奪ったと言う家史に、大翔は「いちばん大事なのは家史で、そんな人と付き合えたんだからまた山に登って事故で死んだりしたら後悔する」という理由で登山をやめた、と話します。つまり、家史が自分のせいだと思っていたことは自分への愛ゆえの行動で、家史が負い目に思っていたことは大翔からすれば自分への愛ゆえの考えだったことがここでようやく分かるんですね。ほんと仲直りできてよかったね(泣)。

でもすれ違っていたのはお互いに相手を想っていたがゆえなんだから、全部包み隠さず話せばいつでもわだかまりは解けたと思うんだよね。10年一緒にいるとはいえ二人ともどこか不安で、約束を破って話すことができずにここまで来てしまったんだろうな。

 

このあたりまでがトラック1の内容で、わだかまりが解けた二人は学校の屋上でそのまま……♡というのがトラック2なのですが(これについてはまた別記事で触れるとして)、トラック2の最後がとても好きで。

家史の保身のための約束が結果的に二人を縛ってしまったにもかかわらず、「気持ちを確かめずに誤魔化してきた自分のせいだ」と言う大翔に、家史は「君のそういうところに、僕はいつも助けられるんだ」とこぼします。こういうところ、このふたりじゃなきゃダメな理由というか、家史が大翔のことを大事に思っている理由が垣間見えるようでときめく。大翔は一目惚れだって言ってたけど、本編でもアフターディスクでも可愛い可愛い言いまくってるので全部ひっくるめて可愛くて仕方ないんだろうなって思う。すごく分かります。(受け厨)

10年という区切りをつければその間でどうせ飽きられるだろうから、10年も続かないだろうから、と考えて条件をつけた家史が、「これからの10年もよろしく」と言う大翔に「10年でいいのか」って返すんです……。本当に胸がいっぱいになる。100年後まで一緒にいてください。

 

本編特典のフリートークで寺島さんが「二人が想い合ってたからできたドラマなんだろうな」っておっしゃってたの、こうやって文にして考えてみて改めて感じられたなあ、って思う。だんはじならではの濡れ場があまりに私の好みとマッチしすぎてて、しょっちゅう聞くのってやっぱりそういうシーンだったりするんだけど、でもストーリーとしても本当に大好きで大切な作品です。

出会ってから2年、ほぼ毎日聞き続けるようなことになるなんて全く思ってなかったしそれで楽しんでもいるけど、やっぱり今の二人もめちゃめちゃ聞きたいので、スピンオフでもう1カップル登場してもらってスピンオフ3カップルでオルコンとか出ないかなあ、ってずーっと考えてる。それまでだんはじ追い続けます。

 

*1:この告白のシチュエーションが最高にときめくのでぜひ動画も一緒に観ていただけると嬉しいです
LOVERS UPDATE! File04:十倉大翔×鴻崎家史(男子高校生、はじめての Episode 10~星めぐる十年の恋~) - YouTube

あとこの動画について触れた記事も!(欲張り)
男子高校生、はじめての Episode10~星めぐる十年の恋~導入編 - ひとりごと